昨年の1月にダイハツミライース(LA350)を所有し始めて、もうすぐ2年になります。走行歴の浅い状態で購入して、通勤・色々なところへのドライブ・サーキットでのスポーツ走行と、だいぶ酷使してきました。もちろんメンテナンスはマメに欠かさず行っており、一定の配慮はしています。
約2年間で30,000kmほど乗っていますが、ミライースのメリット・デメリットについての話題です。
ミライースに対して多くの方が抱いていると思われるイメージ
大前提として、ミライースはエコカーというキャッチコピーで売られていることもあり、多くの方が「低燃費で経済的にも助かるエコカー」だというイメージを持っている人は多いはずです。
- 軽自動車の中でも、より低燃費志向に振った車
- おじいちゃん、おばあちゃんがよく乗っている車
- 会社の営業車両としてよく使われている車
- 軽自動車の中でも安く購入することができる車
- 余分な装備などが付けられていない質素な車
エコカーであるがゆえに、良くも悪くも「安っぽい車」に映ってしまうのでしょう。会社が、営業用車両として多く使っているのは、やはり安いから。これが最もわかりやすい答えです。

実際に乗っている人から見たミライースの良いところ&いまいちのところ
ミライースに2年乗った人から見たメリット・デメリットを比較してみます。評価対象は内外装だけにとどまらず、走りなど全ての面とします。
メリット(良いところ)
一番のメリットはコスパが高いところです。一番低いグレードでは100万円を切る車体価格が設定されています。そんな価格なのに安全装備は充実しています。
●車体価格の割には、安全装備が充実しすぎている
●車重が軽いため、フットワークが全体的に軽い(加減速・制動力・コーナリング)
●特に排気量の割には加速がスムーズ
●燃費が良いのでお財布に優しい
●見た目が意外とスタイリッシュで幅広い世代の人から好まれやすい
●車の高さが低いため、ハイトールワゴンのように横風の影響を受けない

ちなみに標準装備されている安全装備としては次の6点です。
・衝突警報機能
・衝突回避支援ブレーキ機能
・車線逸脱警報機能
・誤発進抑制制御機能
・先行車発進お知らせ機能
・オートハイビーム
一部、グレードによって異なる装備もありますのでご注意ください。機能の名称は、ダイハツの公式サイトから引用しています。
デメリット(いまいちのところ)
オーナー目線でのいまいちな点はいくつか挙げられますが、一番の難点を挙げるとすればやはり「内装のチープさ」だと言えます。メーカーのコスト削減の努力であったり、十分なコストをかけられない軽自動車特有の問題にも起因するものでしょう。






写真で紹介しているのはその一部です。
例えば、シート表面の質感だったり、エアコンがマニュアル式で微調整が難しかったり、一定の収納スペースは確保されているもののチープだったり、リアシートには手で持てるグリップ部分(アシストグリップ)が存在しなかったり、といったことが挙げられます。
また、キーレスは付いていますがスマートキーではありません。
ミライースのグレード分けについて
ミライース(LA350)は、グレードが4つに分けられています。
| グレード | 希望小売価格(税込最低価格) | タイヤインチ数 | ヘッドライト | サイドミラー | エアコン |
|---|---|---|---|---|---|
| G SAⅢ | 1,320,000円 | 14インチ | LED | オート | オート |
| X SAⅢ | 1,179,200円 | 14インチ | LED | オート | マニュアル |
| L SAⅢ | 1,025,200円 | 13インチ | ハロゲン | 手動 | マニュアル |
| B SAⅢ | 992,200円 | 13インチ | ハロゲン | 手動 | マニュアル |
ミライースに関しては、他の車種と比べて車体価格が抑えられていますが、これはダイハツ工業の企業努力とも言えます。グレード的には一番下の「B SAⅢ」は税込100万円を切る価格となっています。ここ数年では、軽自動車の価格自体もどんどん値上がりしており、もはや100万円を切る値段で買える車はほとんどないのが実情です。
サイドミラーが手動(マニュアル)での調整だったり、オートエアコンが装備されていなかったり、といったデメリットはあるものの、運転者としてはそういった点が割り切って使えるのであれば全く問題ないはずです。実際に乗っていても、ちょっとした調整がうまく出来ずに少し苛立つこともありますが、慣れてしまえば特に不便さは気にならないものです。
サーキット走行でも活用できる車だという認識も浸透してきている
ミライースには現在のところマニュアル車の設定はなく、CVT車のみのラインナップとなっています。2025.12月時点の現行車両としてはダイハツの中でコペンだけにマニュアル車の設定があります。
ミライースはCVT車両のため、サーキット走行にそぐわないのではないかと思われがちですが、チラホラと見かけることがあります。中低速コースだとCVT車の弱点が大きく出てしまうこともありますが、ある程度スピードの乗るコースでは他のマニュアル車にも引けを取らないタイムで走っている車両も見かけます。
エコカーであっても、ステージを選ばず楽しめる車です。車重の軽さ、車体価格が比較的安いのでベース車両としても数が豊富にあり、選びやすいのです。そういった点では魅力のある車です。


とはいえ、もともとがエコカーなのでアフターパーツを探す場合は少し苦労するかもしれません。実際にマフラーや足回りなどはラインナップが極端に少なく、選択肢としては狭いのが実態です。
【本記事のまとめ】ミライースにはメリットもデメリットもあるが、車体価格が安くコスパの高い車だと言える
ミライースに限らず、どんな車であっても何かしらのメリット・デメリットはあるものです。
本日はミライースについてのメリット・デメリットを書かせて頂きました。並べてみた場合には、ついついデメリットの方に目が行きがちですが、ミライースはデメリット以上のメリットの恩恵の方が勝ります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・軽自動車の中でも車重が軽いので運動性能が優れている | ・手動で動かさなければいけないところが多い |
| ・値段が低いのに安全装備が充実している | ・内装などに関しては値段なりの装備となっている |
| ・エンジン車なのに燃費が良い | ・アフターパーツがそもそも少ない車種の1つ |
車の使い道は、通勤・通学、日常の買い物、レジャーなど、それぞれの人によって異なります。荷物をたくさん乗せたり、定員いっぱいまで乗せた状態での山道はミライースにとっては少し荷が重いものの、ある程度オールマイティにこなしてくれるため、コスパの高い車と言えます。

コスパがいいので、性別問わず幅広い世代から人気が高いのも納得できますね。


















色々な方に伺った結果、次のような回答が多かったです。あくまでもベースは「エコカー」ということもあり、なんとなく想像がついているのではないでしょうか。