このサイトを立ち上げてから、車の写真を撮る機会が明らかに増えました。最終目標としてはサーキットでの動体撮影。まだまだ、止まっている車両を撮ることがメインではあるものの、練習を兼ねて動体の被写体を撮る機会もそれなりに多いです。
かなり前に、フイルムの一眼レフカメラを持っていたことがあります。ただ、持っていただけで設定やらレンズ選択などの「写真を撮る」という点において非常に重要な要素を全く意識することのないまま、気の向くままに撮影だけして、最終的には手放してしまった経緯があります。
ちょっとしたスナップ撮影用に、古いコンパクトデジカメは持っていますが、これから本格的に車のサイトを作っていくのであれば、デジタル一眼レフカメラの上位機は1台くらいは持っておくべきだろうと思い、購入しました。
単純な理由で選んだのはD800&50mmF1.8Gの単焦点レンズ
筐体の選択の際に、私が優先項目として挙げていたのは1点だけ。それは、「画質」です。さらに、初心者の典型的なカメラに対する間違いである「画素数=画質」だと思い込んでいたのです。
10年くらい前に製造されたカメラであったとしても、それなりに画素数の高いものを買えば、知識や経験がなかったとしても、それなりには綺麗に撮れるだろう。そんな安易な発想から選んだのは、「NIKON D800」でした。

- 3630万画素という圧倒的な高画素機
- 2012年に発売されたモデルでまだまだ使うことができる
- 堅牢なボディと高耐久なシャッターを持つ
- センサーが「フルサイズ」カメラ
- 発売当時は30万円もしたカメラが中古で5万円程度で手に入れられる充実感

こういったことが、当時の私にとってはとても魅力的に映ってしまいました。デメリットを併せて考えることなく、最終的には購入してしまっていました。
もちろん、D800以上に動体捕捉に優れたカメラはいくつかありました。中古価格や画素数との関係で最終的には「D800」迷わず一択でした。そして、さらに綺麗に写すには評価の高い50mmF1.8Gの単焦点レンズとの組み合わせしかないと思い、同時に買いました。

センサーサイズがフルサイズのカメラに付けた50mmレンズは、人間の視界に一番近いと言われています。自分の目で見た画角が、ファインダーを覗いたときに投影されるものと近しいものがあります。ということは、遠くのものを大きく撮ることはできないので、サーキット等での撮影においては望遠レンズも必要になります。
そこで、私が選んだのは300mmF4の単焦点レンズです。

300mmという焦点距離の割には、非常にコンパクトかつ軽量なのが強みです。三脚なしの手持ち撮影でも十分撮影することが可能です。

望遠レンズには必須とも言える手ブレ防止機能(VR)も付いており、助けられます。私はD800に、50mm単焦点・300mm単焦点という組み合わせをメインにサーキット撮影することに決めました。
気軽に手を出すべきではないと痛感した奥深いデジタルカメラの世界
一眼レフカメラを購入し用途考えたときに、他のユーザーが指摘していたのが「沼」という存在です。それが、気軽に手を出すべきではないと感じた1番のポイントです。
道具を追い求めるとキリがないのです。カメラメーカーは何社かある、スペックの近似する交換レンズも何本かある、持ち運びするカメラバッグも数多く販売されている。自分自身の好みに完璧にドンピシャでハマってくれるものが、あまりないのです。

正確に言えば、すべての製品を試すことができないので、自分にとっての「良い」・「良くない」が判断しきれずに、結局たくさんのカメラやレンズを持たざるを得なくなってしまうのです。
カメラにしても、レンズにしても、バッグにしても、その他の道具にしてもすべてに当てはまることです。
とくにレンズは、微妙に違う焦点距離、微妙に違う絞り開放値、単焦点レンズも欲しい、ズームレンズも欲しい、あれもこれも欲しくなって、結局コレクターのような状況になってしまいかねないのです。
たとえば、50mmという焦点距離が欲しい場合の選択肢として、比較的新しいラインナップのもので近い焦点距離のレンズまで含めると、主だったものでもこれだけあります。サードパーティー製のレンズを含めればもっとあります。
- 50mm単焦点(F1.8・F1.4)
- 40mm単焦点(F2.8)
- 58mm単焦点(F1.4)
- 18-55mmズーム(F3.5-5.6)
- 18-140mmズーム(F3.5-5.6)
- 18-300mmズーム(F3.5-6.3)
- 24-70mmズーム(F2.8)
なお、ズームレンズは50mmの焦点距離をカバーしているものをピックアップしました。何を最優先にするかを明確にしておかないと、収集家になってしまいかねません。
練習場所と撮影における課題
大きなサーキットで撮影する前に、いくつかのスポットで練習しました。
笠松競馬場(岐阜県羽島郡笠松町)
日本一、競走馬と観客との距離感が近いコースとも言われています。300mmの焦点距離があれば、それなりには撮れるだろうという根拠のない自信から訪れたスポットです。いつも使っているAモードで撮影をするもブレてしまう。いろいろ調べていくと、疾走する競走馬を撮るのであれば、シャッタースピードなるものが重要であることを勉強させてもらえた一日でした。

疾走する競走馬をピタッと止める撮影をしたいのであれば、シャッタースピードは皆さんが言われているとおり、1/1600~1/2000秒くらいが適度だと思われます。また、笠松競馬場くらいのスケールであれば300mmレンズで最前列撮影だと被写体が大きくなりすぎなので、少し下がった上での撮影がちょうど良さそうです。
名古屋競馬場(愛知県弥富市)
笠松競馬場よりはフィールド的には広いコースです。コースを走る競走馬を撮ろうとしたときに、300mmレンズだとちょうどいい感じの距離感でした。とはいえ、スタートゲートを飛び出した直後の競走馬をゴール板付近から撮影しようと思うと距離的には厳しい印象です。
最終コーナー付近で待機していると、レース発走前の返し馬中の競走馬をダイナミックに撮影することができます。

レインボースポーツ(三重県桑名市)
走行しているレーシングカートや二輪を撮影する練習に訪れました。
競走馬が動く方向は一方通行なので誰しもが想像付くものです。ただ、レーシングカートはパッシングやコーナーに進入する際に少しきびきびした動きになりがちなので、競走馬の撮影とはまた違った良い練習ができます。私は、まだ流し撮りをしていませんので、ピントを1点固定の撮影にチャレンジしてみました。

比較的新しい年代の一眼レフであれば、オートフォーカスの追跡機能も充実しているかと思いますが、私のD800は旧世代のモデルなので、ピントを1点に絞って撮影した方が歩留まりが良かったです。
京都競馬場(京都府京都市)
名古屋競馬場よりも、さらに広大なフィールドを持つ日本屈指の名コースです。笠松・名古屋と違って内回りのダートコース、外回りの芝コースの2段構造になっており、300mmの焦点距離では芝コースの内回りにあるダートコースの撮影は全くできませんでした。
京都競馬場では300mmという焦点距離の足りなさを痛感させられました。
周囲を見渡せば、私のレンズよりもはるかに大きな600mmクラスのレンズを持った人がかなり目立っていました。後から考えれば京都競馬場のようなフィールドでの「正解値」を端的に表しているものと思われます。


やはり、写真撮影においてシャッタースピード、開放F値、ISO感度の組み合わせがとても難しいなと感じています。その場の環境によって大きく変わるものを読み取って設定に反映させるのが難しいのです。
【本記事のまとめ】大きなステージで300mmの焦点距離は明らかに足らないが割り切って使えば精神的には安定する
小さなコースでは足りた焦点距離も、ステージを広げていくにつれて不足感が強くなってしまうのは事実です。実際に、私は300mmの焦点距離のレンズを使っていますが、いろいろな不足点をカバーしながら使っています。
カバーしているというよりは、半分潔くスパッと割り切って使っています。割り切って使わなければ、どこまで行っても満たされることは絶対にないからです。自分自身がそのカメラ本体やレンズを選んだ「理由」を定期的に思い出して、割り切って使うくらいが精神的には満足しますし、余計な出費を増やさなくても良いので、私にとっては強くオススメです。

















今までソニーや、キヤノンの一眼レフカメラは少し触ったことはあるものの、ニコンのカメラは全く触ったことがありませんでした。今回は、憧れもあり「NIKON」をチョイスしたという背景です。