当サイトが主に使用する機材はNIKON D800&300mmF4単焦点

このサイトを立ち上げてから、車の写真を撮らせていただく機会が大幅に増えました。最終目標はサーキットでの動体撮影にあります。まだまだ、止まっている車両を撮ることがメインではあるものの、練習を兼ねて動体の被写体を撮る機会も少しずつ増えつつあります。

私は、かなり前にフイルムの一眼レフカメラを持っていたことがあります。サーキットに展示してある車両やピットウォークやグリッドウォークでの撮影に使用したり、風景を撮ってみたりするのに使っていました。とは言っても、ただカメラを持っていただけで設定やらレンズ選択などの「写真を撮る」という点において重要な要素を全く意識することのないまま、気の向くままに撮影だけして、最終的には手放してしまった経緯があります。

家族も含めた、ちょっとしたスナップ用に、古いコンパクトデジカメは持っていますが、これから本格的に車のサイトを作っていくのであれば、デジタル一眼レフカメラの上位機と呼ばれるものを1台くらいは持っておくべきだろうと思い、購入に至ったのが背景です。

Hiisuke

会社の行事撮影などで、ソニー、キヤノンの一眼レフカメラは少し触ったことはあるものの、ニコンのカメラは全く触ったことがありませんでした。今回は、ニコンに対する漠然とした憧れもあり思い切って「NIKON」をチョイスさせてもらったという背景です。

かなり単純な理由で選んだのはD800&50mmF1.8Gの単焦点レンズの組み合わせ

筐体の選択の際に、私が優先項目として挙げていたポイントは1点だけだったりします。重視されている方が多いポイントかもしれませんが、「画質」です。さらに、初心者の典型的なカメラに対する間違った認識である「画素数=画質」だと思い込んでいたのです。

10年くらい前に製造されたカメラであったとしても、それなりに画素数の高いものを買えば、知識や経験がなかったとしても、そこそこ綺麗に撮れるだろう。そんな安易な発想から選んだのは、「NIKON D800」でした。

いろいろ調べたり、多少なりとも経験を重ねていくと、基本的には「画素数=画質」ではないことが理解できるようになりました。全く間違っていることを言っているわけでもないのですが、画素数だけで画質の良い・悪いが決まるわけではありません。

  • 3630万画素という圧倒的な高画素機
  • 2012年に発売されたモデルでまだまだ現役の筐体として使うことができる
  • 堅牢なボディと高耐久なシャッターを持つ筐体
  • センサーが「フルサイズ」のカメラ
  • 発売当時は30万円もしたカメラが、最近は中古で5万円程度で手に入れられるという充実感
Hiisuke

こういったことが、当時の私にとってはとても魅力的に映ってしまいました。メリットとなる点しか見ていなかったため、デメリットを併せて考えることなく、最終的には購入してしまっていました。決して後悔している訳ではありませんし、購入して良かったともちろん思っています。

もちろん、D800以上に動体捕捉に優れたカメラはいくつかありました。中古価格や画素数との関係で最終的には「D800」迷わず一択でした。そして、さらに綺麗に写すには光学的にも抜群に評価の高い50mmF1.8Gの単焦点レンズとの組み合わせしかないと思い、同時に買いました。

センサーサイズがフルサイズのカメラに付けた50mmレンズは、人間の視界に一番近いと言われています。自分の目で見た画角が、ファインダーを覗いたときに投影されるものと近しいものがあります。ということは、遠くのものを大きく撮ることはできないので、サーキット等での撮影においては望遠レンズも必要になります。

そこで、私が選んだのは300mmF4の単焦点レンズ(NIKON純正)です。

300mmという焦点距離の割には、非常にコンパクトかつ軽量なのが強みです。三脚なしの手持ち撮影でも十分撮影することが可能です。

望遠レンズには必須とも言える手ブレ防止機能(VR)も付いており、助けられます。私はD800に、50mm単焦点・300mm単焦点という組み合わせをメインにサーキット撮影することに決めました。

気軽に手を出すべきではないと痛感してしまった深すぎるデジタルカメラの世界

一眼レフカメラを購入したときに、他のユーザーがこぞって指摘していたのが「沼」という存在です。それが、気軽に手を出すべきではないと感じた1番のポイントです。

自動車でも同じことが言えるのですが、「道具」を追い求めていくとキリがないのです。カメラメーカーは何社かある、スペックの近似する交換レンズも何本かある、サードパーティレンズのメーカーも何社かある、持ち運びするカメラバッグも数多く販売されている。そういった環境の下に身を置くことになります。

Hiisuke

正確に言えば、すべての製品を試すことができないので、自分にとっての「良い」・「良くない」が判断しきれずに、結局たくさんのカメラやレンズを持たざるを得なくなってしまうのです。持ったら持ったで、使い切れないカメラやレンズが出てきてしまい、防湿庫の中で眠り続けたり、断捨離のときに売られてしまうことになるのです。

これらのことは、カメラにしても、レンズにしても、バッグにしても、その他の道具にしてもすべてに当てはまることです。とくにレンズは、微妙に違う焦点距離、微妙に違う絞り開放値、単焦点レンズも欲しい、ズームレンズも欲しい、あれもこれも欲しくなって、結局コレクターのような状況になってしまいかねないのです。

たとえば、50mmという焦点距離が欲しい場合の選択肢として、比較的新しいラインナップのもので近い焦点距離のレンズまで含めると、主だったものでもこれだけあります。サードパーティー製のレンズを含めればもっとあります。

  1. 50mm単焦点(F1.8・F1.4)
  2. 40mm単焦点(F2.8)
  3. 58mm単焦点(F1.4)
  4. 18-55mmズーム(F3.5-5.6)
  5. 18-140mmズーム(F3.5-5.6)
  6. 18-300mmズーム(F3.5-6.3)
  7. 24-70mmズーム(F2.8)

なお、ズームレンズは50mmの焦点距離をカバーしているものをピックアップしました。何を最優先にするかを明確にしておかないと、収集家になってしまいかねません。

練習場所と撮影における課題

大きなサーキットで撮影する前に、気晴らしも含めて、いくつかのスポットで練習してみました。

笠松競馬場(岐阜県羽島郡笠松町)

日本一、競走馬と観客との距離感が近いコースとも言われています。300mmの焦点距離があれば、それなりには撮れるだろうという根拠のない自信から訪れたスポットです。いつも使っているAモードで撮影をするもブレてしまう。いろいろ調べていくと、疾走する競走馬を撮るのであれば、シャッタースピードなるものが重要であることを勉強させてもらえた一日でした。

疾走する競走馬をピタッと止める撮影をしたいのであれば、シャッタースピードは皆さんが言われているとおり、1/1600~1/2000秒くらいが適度だと思われます。また、笠松競馬場くらいのスケールであれば300mmレンズで最前列撮影だと被写体が大きくなりすぎなので、少し下がった上での撮影がちょうど良さそうです。

Hiisuke

写真自体の明るさが不足していることが分かります。F値を上げる、ISO感度を上げるといったセッティングが必要になります。カメラを持って初めての遠征でしたので、分からなくても仕方ないものです。確かに、午後の時間帯でしたので光量は落ちつつありましたけどね。

名古屋競馬場(愛知県弥富市)

笠松競馬場よりはフィールド的には広いコースです。コースを走る競走馬を撮ろうとしたときに、300mmレンズだとちょうどいい感じの距離感でした。とはいえ、スタートゲートを飛び出した直後の競走馬をゴール板付近から撮影しようと思うと距離的には厳しい印象です。

最終コーナー付近で待機していると、レース発走前の返し馬中の競走馬をダイナミックに撮影することができます。

Hiisuke

これだけ頭数が多いとピントを合わせるポイントが難しいものです。とくに、私はF値が低いセッティングが好きなので、下げ過ぎると被写界深度は浅くなり、全体的にボケやすくなってしまいます。結果としてピントの合わない馬が増えてしまいます。そのため、被写界深度を深くすることでピンボケする馬を減らしてあげる必要があります。

レインボースポーツ(三重県桑名市)

走行しているレーシングカートや二輪を撮影する練習に訪れました。

競走馬が動く方向は一方通行なので、動き自体は誰しも想像つきやすいです。ただ、レーシングカートはパッシングの際ややコーナー進入の際に少しきびきびした、トリッキーな動きになりがちなので、競走馬の撮影とはまた違った良い練習ができます。私は、まだ流し撮りをしていませんので、ピントを1点固定の撮影にチャレンジしてみました。

比較的新しい年代の一眼レフであれば、オートフォーカスの追跡機能も充実しているかと思いますが、私のD800は旧世代のモデルなので、ピントを1点に絞って撮影した方が歩留まりが良かったです。

Hiisuke

レーシングカートは自分が思っている以上に動きが速いので、ピントを合わせることが苦手なカメラだとかなり苦労するかもしれません。最近のカメラだとD800をはるかに上回るカメラも多く発売されています。

京都競馬場(京都府京都市)

名古屋競馬場よりも、さらに広大なフィールドを持つ日本屈指の名コースです。笠松・名古屋と違って内回りのダートコース、外回りの芝コースの2段構造になっており、300mmの焦点距離では芝コースの内回りにあるダートコースの撮影は全くできませんでした。

京都競馬場では300mmという焦点距離の足りなさを痛感させられました。

周囲を見渡せば、私のレンズよりもはるかに大きな600mmクラスのレンズを持った人がかなり目立っていました。後から考えれば京都競馬場のようなフィールドでの「正解値」を端的に表しているものと思われます。

Hiisuke

やはり、写真撮影においてシャッタースピード、開放F値、ISO感度の組み合わせがとても難しいなと感じています。その場の環境によって大きく変わるものを読み取って設定に反映させるのが難しいのです。

【本記事のまとめ】大きなステージで300mmの焦点距離は明らかに足らないが割り切って使えば精神的には安定する

小さなコースでは足りた焦点距離も、ステージを広げていくにつれて不足感が強くなってしまうのは事実です。実際に、私は300mmの焦点距離のレンズを使っていますが、いろいろな不足点をカバーしながら使っています。

カバーしているというよりは、半分潔くスパッと割り切って使うようにしています。割り切って使わなければ、どこまで行っても満たされることは絶対にないからです。自分自身がそのカメラ本体やレンズを選んだ「理由」を定期的に思い出して、割り切って使うくらいが精神的には満足しますし、余計な出費を増やさなくても良いので、私にとっては強くオススメです。

もちろん、私自身は常時300mmのレンズを使っているわけではありません。展示イベントなどで、近くの車両を撮影するときは50mmの単焦点レンズを持っていくようにしています。広角域をカバーするズームレンズがあれば楽だろうな、超望遠域をカバーするズームレンズがあれば楽だろうな、といった雑念がないわけではありませんが、沼もほどほどに楽しみながら長くカメラを楽しみたいものです。

Hiisuke

絶対コスパ重視!という方はやっぱりズームレンズが最適だと思います。でも、望遠単焦点レンズはかなり綺麗に撮れるので機会があれば、ぜひ楽しんでみてください。ズームレンズに比べると不便な点も多いですが、意外とクセになると思いますよ。

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武内 広明
K4 PARK運営者&編集長。現在の愛車はダイハツミライース。軽自動車の魅力をもっと多くの人たちに伝えたいと考えています。たまに、レーシングカートやクロスバイクに乗って遊んでいたりもします。