ブレーキメーカーのDIXCELにはスカラシップ制度があります

新しくモータースポーツを始めたり、これからも継続していこうと思った時に、やっぱり気がかりなのは色々な場面で一定のお金がかかってしまうことではないでしょうか。例えば、何らかの大会に出ることを想定すれば、事前に車両の整備やメンテナンスをしなければいけない。状況によってはパーツをバージョンアップをしなければいけない。

大会に出て、それなりの結果・成績を収めようとすれば、事前の練習走行だってある程度は必要になってしまいます。もちろん当日のエントリーフィーだってかかってしまう。車が壊れてしまったら修理費もかかってしまいます。会場までの交通費・宿泊費、ガソリン代、何においても加算されていく一方なのです。モータースポーツはお金持ちの趣味、と揶揄されることもありますが、ある程度は的を得ているのです。私もそうですが、皆が決して裕福な訳ではありません。節約できるところはきちんと節約して長く楽しみたいものです。

JAFの公式大会に出るために実際いくらくらいかかるものなの?【実費をストレートに公開】

Hiisuke

私が出場したJAF公認のタイムトライアル大会を例に計算してみます。今回、出場したのはJAF公認の大会とはいっても楽しむ要素が強いタイムトライアルです。これが、レースなどになるともっと多額のお金がかかりますのであくまでも参考例としてお読みください。

今回、私が出場したのはJAF公認のタイムトライアル大会でしたが、ポイントがいくつかあります。

  • JAFライセンス(国内B以上)が必要になる(クラスによっては競技ライセンスなくても出場可能)
  • ノーマルに近い車両でもエントリーが可能
  • 車両規定により大幅なチューニングは禁止されている(チューニングOKのクラスであってもかなり制限が大きい)
  • 軽自動車のみエントリーが可能

大会エントリーを見据えて準備し始めた3ヶ月ほど前からかかった経費の一覧表です。練習走行は大会前に2回(1枠50分間の計100分)だけさせて経験させてもらいました。

時期内容金額
2025.7.20エンジンオイル交換(※GSスタンドスタッフ割引適用)¥5,627-
2025.7.21スパ西浦練習(1枠走行料金)¥12,210-
2025.7.21スパ西浦練習(高速道路料金)¥2,540-
2025.7.21ブレーキ一式交換(強化)¥84,920-
2025.7.21クーラント交換(メンテナンス)¥5,456-
2025.7.21エアクリーナーフィルター交換(強化&メンテナンス)¥2,643-
2025.7.21ラジエーターキャップ交換(強化)¥2,169-
2025.7.24レーシンググローブ購入(新調)¥6,800-
2025.7.27エンジンプラグ交換(メンテナンス)¥4,820-
2025.8.24CVTオイル交換(メンテナンス)¥13,960-
2025.8.25大会エントリーフィー¥11,000-
2025.9.15牽引フック取り付け(車両規定のため)¥14,520-
2025.9.15スパ西浦練習(1枠走行料金)¥12,210-
2025.9.15スパ西浦練習(高速道路料金)¥3,060-
2025.10.7備品購入(走行に必要なもの)¥3,275-
2025.10.13タイヤ・ホイール交換(※GSスタンドスタッフ割引適用)¥69,000-
2025.10.13オイル交換・エンジンフラッシング(※GSスタンドスタッフ割引適用)¥11,000-
2025.10.19(大会当日)現地への移動(高速道路料金)¥2,140-
そのほか練習2日・大会日に掛かった別経費(ガソリン代・朝食代)¥12,000-
総合計¥279,350-
練習走行および大会当日のガソリン代・朝食代は1日につき¥4,000-にて計上しました

サーキット1周のベストラップを競うだけの競技でも、かなりの金額がかかっています。もちろんレースなどの競技になればもっと掛かってしまいます。車両はもっと傷みやすい、他車とのクラッシュリスクも格段に上がってしまう、練習走行はもっとしなければならない。そういった点で参戦回数を気にする人の方が圧倒的に多いはずです。

もちろん、今大会限りのためだけの出費ではない部分も多々あります。タイヤは一般道でも十分使用できますし、その他のメンテナンスを含んだ出費となっていますので、金額に関しては参考程度に見て頂ければと思います。

Hiisuke

今回使用したのは軽自動車なので、全体的にコストは抑えられています。タイヤ本体、オイルやガソリンの使用量はもちろんのこと、例えば高速道を使った移動などもすべて普通車とは比較になりません。また、私は愛知県に住んでいるので移動時間や移動経費はさほど掛かっていませんが、たとえば遠征で練習走行や大会に出る場合は宿泊費などもかかってしまいますよね。

「スポンサー」とはどんなことを指すの?

よくプロフェッショナルの競技の世界では「スポンサー」という言葉を耳にします。モータースポーツだけでなく、陸上競技や球技などのフィールドスポーツ、フィッシングなどのアウトドアスポーツでも「スポンサー」というのがあります。競技者が身につけるユニフォームや使用しているアイテムに企業名や企業が提供しているサービスや商品の名前が記載されているのを見かける機会は多いのではないでしょうか。

例えば、レースの世界の場合だとレーシングスーツやヘルメットにスポンサー企業の会社ロゴやサービス・商品の名前が入っていたり、レーシングカーにも入っていたりします。資金面でのスポンサーだけでなく、物品などの提供をしてもらっているケースも多々あります。もちろん資金提供と物品提供の両方というケースだってあります。

色々な提供を受ける代わりに、ドライバーやレーシングカーで観客への宣伝広告を行い、知名度をさらに上げたり、ブランディングに貢献をして、最終的にスポンサー企業にとってメリットとして還元できるようにするのがスポンサーの大きな目的です。

正しい言い方をすると、少し意味が異なります。
✅会社側の目線で選手を支援することは「スポンサー」
✅選手側の目線で会社から支援されることは「スポンサード」
混同しがちですので注意したいものです。

Hiisuke

例えば、ドライバーのレーシングスーツだと写真を撮った時によく名前が見える胸元よりも上のところに書かれている会社名はメインとなるスポンサーであることが多いです。自動車メーカーなどのロゴは大体この位置に書かれていますね。またロゴが大きいほど、より多くの資金提供をしていると言われています。

DIXCELのスカラシップ制度

大阪に本社を置く「DIXCEL(ディクセル)」というブレーキパーツメーカーがあります。キャリパー自体のラインナップはありませんが、ブレーキパーツメーカーとしては著名な会社の1つです。また、国内主要レースであるsuperGTやスーパー耐久へのサポート実績も豊富に持っています。

出典 DIXCEL(©︎株式会社ディクセル)

DIXCELには一般ユーザーを対象にスカラシップ制度を展開しています。スカラシップとは本来、「奨学金」を意味するワードです。今回は成績優秀な人に対しての支援という意味を持ちます。ユーザーが出場した競技会の成績により「ポイント」が登録ドライバ―に付与されて、ポイントに応じてDIXCELの製品と交換ができるという素敵なスカラシップ制度です。

出典 DIXCEL(©︎ディクセル)

大まかな流れとしては、次の通りです。

  1. 規定金額以上のディクセル製品を購入
  2. 事務局に申請(レシートまたは購入明細のコピーが必要
  3. ディクセル所定のステッカーをエントリー車両に貼り付け
  4. 事務局からのスカラシップ参加についての正式通知
  5. 参加申込した時に申請した所定のエントリーネームをきちんと使用して競技への参加
  6. 競技結果を速やかに事務局へ送信
  7. スカラシップポイントの付与
  8. ポイントを貯めてディクセル商品との交換
Hiisuke

スカラシップですので、スポンサーとは性質は異なりますが、サポートしてもらっているという認識をきちんと持って、レスポンス早く対応をする必要はありますよね!

スカラシップ申請に関しての注意点

申請にはいくつか注意点があります。先ほど、マーカーをつけた部分が注意点にはなりますが、改めて写真と共に確認をしていきます。まず、スカラシップ申請の申し込みをして、受理をされると車体に貼り付けるためのステッカーが送ってもらえます。

一旦、登録完了の案内が同封されていますので、改めて書面を読むようにしましょう。その文面には、ステッカーを貼り付けた登録車両の写真を送るように指示が書かれています。

Hiisuke

ステッカーを貼る位置、貼り方、そして写真を撮る方向などに関して細かい規定が書かれていますので自分でよく読んで間違えないようにしましょう。

実際に、送付した写真の一部です。サイドを見れば、どのブレーキパッドを使っているのかが一目瞭然で分かります。ちなみに、私は「Z」というブレーキパッドを使用しています。

また、スカラシップへの登録期間は2パターンあります。自分自身の参戦計画を含めて、1年コースでの登録なのか2年コースでの登録なのかをきちんと考えて行いましょう。

Hiisuke

ちなみに、私は2年間のスカラシップ登録をさせていただきました。2年間に渡ってポイントを貯められるというものです。

他のメーカーのスカラシップ制度

ここ最近は、スポンサーの減少だけにとどまらず、スカラシップ制度を行なっているメーカーの数も少なくなってきていると聞きます。実際に、どれくらいの会社が行なっているかを調べてみました。

会社パーツ特徴
エンドレスブレーキレース参戦ドライバ―がメインの対象
Moty’sオイル二輪ユーザーへのサポートもあり
横浜ゴムタイヤJAF地方選より上のクラスのユーザーがメイン
山添産業タイヤ幅広いサポートカテゴリーを持つ
GOODRIDE  JAPANタイヤ幅広いサポートカテゴリーを持つ
ダンロップタイヤジムカーナのみを対象とする
wedsホイールレース参戦ドライバ―がメインの対象
DIXCELブレーキ幅広いサポートカテゴリーを持つ
リンク先は各会社のスカラシップ説明ページとしてあります(2025.11月時点)

ドライバーにとって、タイヤ、ブレーキ、オイルなどの消耗品は特に嬉しいはずです。上記以外のメーカーでも色々な取り組みをしていますので、自分が好きなブランドに関しては十分なリサーチをしてみると良いでしょう。

【本記事のまとめ】DIXCELを始めとしたパーツメーカでのスカラシップ制度は特にアマチュアドライバーにとっては大変ありがたい存在

K4 PARKの編集長はDIXCELモータースポーツスカラシップに参加しています。私自身は、競技自体への参戦回数も少なく、全国転戦するようなカテゴリーに参加しているわけでもありません。ただ、そういった人であってもモータースポーツへの参戦には多額の出費が掛かってしまいます。

アマチュアドライバーでスポンサー企業が付いているような方は非常にレアとも言えます。そういうドライバーにとっては、各メーカーがサポートしてくれるスカラシップ制度は非常にありがたい存在です。いろいろ調べていくと、意外と各方面で色々な企業がスカラシップを展開しています。

それらの恩恵を受けようと思えば、やはり競技会での「優秀な成績」が求められるもの。色々なカテゴリーでたくさん練習をして、自分自身のスキルアップも欠かさずやっておきたいものです。

Hiisuke

私はDIXCELのスカラシップに参加させてもらっていますが、やっぱり多くのカテゴリーでポイントをつけてもらえるというのは大変嬉しいものです。レースだけ、ジムカーナだけ、といった形になると一般のドライバーとしてはハードルが高く感じるかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
武内 広明
K4 PARK運営者&編集長。現在の愛車はダイハツミライース。軽自動車の魅力をもっと多くの人たちに伝えたいと考えています。たまに、レーシングカートやクロスバイクに乗って遊んでいたりもします。